言葉を抑制してあげる
「喋らなくていいよ。」
蘭は淡々とそう言いながら、ゆっくりと口元にそれを当てる。
言葉を奪われた瞬間、男は反射的に息を呑んだ。
「ほら、静かになった。」
満足そうに見下ろされる視線。
何か言いたくても、もう声にはならない。
蘭は一歩距離を取って、その姿を眺める。
抵抗も、言い訳もできない状態で立たされている自分。
「その顔、いいね。」
わずかに顎を上げさせられ、無理やり視線を合わせられる。
逃げ場はどこにもない。
言葉を奪われるだけで、ここまで無力になるのかと、突きつけられる。
「ちゃんと分かってきた?」
問いかけに答える術はない。
ただ、頷くことしか許されない。
その様子を見て、蘭は静かに微笑む。
「いい子。」
たったそれだけの言葉で、
自分の立場がはっきりと刻み込まれる。
支配されているのは身体だけじゃない。
声も、意思も、すべてが蘭の中に収まっていく。
貴方も、口枷をハメられて支配されに来ない?
